ある日突然、右耳から
「ザッ、ザッ、ザッ……」
という音が聞こえるようになりました。
普通の「キーン」という耳鳴りとは違います。
自分の脈に合わせるように、耳の奥から一定のリズムで音が聞こえてくる。
調べて初めて知ったのが、**「拍動性耳鳴り」**という言葉でした。
私の場合、2019年8月中旬に症状が始まりました。
耳鼻科を2院受診しても異常は見つからず、症状が続いたため脳神経外科も受診。最終的にMRI検査まで受けました。
それでも原因は特定できませんでした。
ところが約1か月後、ある朝突然、音が消えました。
そしてこの記事を最初に書いてから約7年。
2026年現在まで、拍動性耳鳴りは一度も再発していません。健康状態も良好です。
この記事では当時の記録を残しながら、
発症 → 耳鼻科 → MRI検査 → 症状消失 → 約7年後
までの経過をまとめます。
なお、これはあくまで私個人の体験談です。
拍動性耳鳴りにはさまざまな原因があり、私と同じ経過をたどるとは限りません。症状がある場合は、この記事だけで自己判断せず医療機関へ相談してください。
拍動性耳鳴りとは?
一般的な耳鳴りというと、
「キーン」
「ピー」
といった音を想像する人が多いと思います。
一方、拍動性耳鳴りは、心拍・脈拍に合わせるように規則的な音が聞こえるタイプの耳鳴りです。
私の場合は右耳から、
「ザッ、ザッ」
と血液が流れているような音が聞こえました。
最初はそれが何なのか分かりませんでした。
ところが気になって調べているうちに「拍動性耳鳴り」というものを知り、自分の症状と非常によく似ていると感じました。
一般的な耳鳴りとは異なり、拍動性耳鳴りでは血流などに関連した原因が背景にある場合があります。
そのため、「ただの耳鳴りだろう」と自己判断するのではなく、一度医療機関で相談することが大切です。
【体験談】拍動性耳鳴りが発症して消えるまで
ここからは、私が実際に経験した経過を時系列で紹介します。

2019年8月中旬|突然、右耳から「ザッザッ」と聞こえ始める
最初に異変を感じたのは2019年8月中旬でした。
右耳から、脈に合わせるような音が聞こえる。
最初は血流の音だとも思っておらず、
「そのうち治るだろう」
くらいに考えていました。
ところが、なかなか消えません。
一度気になり始めると、静かな場所では余計に意識してしまいます。
だんだん神経質になってきたため、耳鼻科を受診しました。
1軒目の耳鼻科|聴力と鼓膜には異常なし
最初の耳鼻科では、聴力検査と鼓膜の検査を受けました。
結果は、
異常なし。
一過性のものではないかということで、薬の処方もありませんでした。
異常がないと聞いて少し安心した一方、
「じゃあ、この音はいったい何なんだ?」
という疑問は残りました。
そして、その後も症状は消えませんでした。
2019年8月下旬|別の耳鼻科を受診
改善する気配がなかったため、別の耳鼻科にも行きました。
ここでも聴力検査と鼓膜の検査を受けました。
結果は再び、
異常なし。
先生には症状について詳しく相談しました。
拍動性耳鳴りでは原因がすぐには分からないこともあり、必要に応じてさらに検査をしていくことになる、という話を聞きました。
このときは漢方薬を処方してもらいました。
しかし、数日飲んでも私の場合は明らかな変化を感じませんでした。
2019年9月上旬|姿勢も関係しているのでは?と考えた
病院で異常が見つからなかったため、
「ほかに何か原因があるのでは?」
と自分でもかなり考えるようになりました。
そこで思い当たったのが姿勢でした。
私は以前から姿勢の悪さを指摘されることがあり、首周りのこりもあったため、
「首や姿勢が関係しているのではないか?」
と考えました。
そこで鍼灸院にも相談し、鍼やマッサージを受けました。
首周りのこりが強いと言われ、その後もしばらく通いました。
ただし、ここは現在の記事では明確にしておきます。
私の拍動性耳鳴りの原因が姿勢や首のこりだったと確認されたわけではありません。
鍼灸やマッサージによって治ったとも断定できません。
当時の私は原因が分からず不安だったため、「可能性があると思ったことを試していた」というのが正確です。
2019年9月中旬|不安になり脳神経外科へ
症状が続くにつれて、精神的にもかなり気になるようになりました。
特に静かな夜は耳鳴りを意識してしまい、寝付きにくくなることもありました。
仕事や作業中にも気になって集中できない。
そこで、
「調べられることは調べよう」
と思い、脳神経外科を受診しました。
問診などを受けた後、医師の判断でMRI検査を受けることになりました。
初めてMRI検査を受ける
MRIを受けるのは人生で初めてでした。
検査前はかなり緊張しました。
実際には、装置の中で大きな音を聞きながら20分程度じっとしているような検査でした。
そして後日、結果を聞きに行きました。
私の場合、右耳の拍動性耳鳴りの原因となるような異常は指摘されませんでした。
これはかなり安心しました。
ただし、
「MRIで異常がなかった=拍動性耳鳴りなら絶対に問題ない」
という意味ではありません。
拍動性耳鳴りに対してどの検査が必要なのかは症状や診察所見によって異なるため、検査については医師の判断を仰ぐ必要があります。
2019年9月下旬|ある朝、突然音が消えた
そして9月下旬。
朝起きると、
耳鳴りがなくなっていました。
最初は、
「今日だけじゃないか?」
と疑いました。
しかし、翌日も聞こえない。
3日経っても聞こえない。
そのまま拍動性耳鳴りは消えました。
2019年8月中旬に始まってから、およそ1か月。
結局、私の場合は原因を特定できないまま症状が消失しました。
結局、私の拍動性耳鳴りの原因は何だったのか?
これは今でも、
分かりません。
当時の記事では、
「姿勢や血流、ストレスなどが原因だったのではないか」
と考えていました。
しかし2026年現在振り返ってみると、検査で原因が特定されたわけではありません。
当時は、
漢方薬を飲む、運動する、入浴する、ストレスを減らす、鍼灸やマッサージを受ける――など、いろいろなことを試しました。
その途中で症状が消えています。
そのため、
何かが効いて治ったのか、自然に消失したのかは判断できません。
ここは以前の記事から考え方を改めた部分です。
「私はこれで治った」と紹介するより、
「原因不明のまま消失した」
とするのが、私の体験を最も正確に表していると思います。
【2026年追記】約7年経った現在はどうなった?
この記事を書いてから長い時間が経ちました。
2026年現在、
拍動性耳鳴りは一切起きていません。
再発もありません。
健康状態も良好です。
2019年当時は、耳の奥から自分の脈に合わせて「ザッザッ」と聞こえてくることが怖く、
「このままずっと続くのでは?」
「何か脳や血管に問題があるのでは?」
とかなり不安になりました。
結果として私の場合は約1か月で症状が消え、その後約7年間再発しませんでした。
これは、当時不安だった自分が一番知りたかった情報かもしれません。
ただし、これはあくまで私の経過です。
同じような拍動性耳鳴りがある人に「放っておけば治る」と伝えたいわけではありません。
むしろ、私自身も症状が続いたからこそ耳鼻科を受診し、さらに医師と相談しながら検査を受けました。
拍動性耳鳴りが起きたら病院に行った方がいい?
私は受診してよかったと思っています。
結果的には大きな異常を指摘されませんでしたが、
「原因となる異常が見つかっていない」
という検査結果を得られたことは、当時の自分にとって大きな安心材料になりました。
拍動性耳鳴りでは、症状や診察所見によって耳の病気だけでなく、血管などを含めた原因について評価が必要になることがあります。
実際、画像検査についても全員が同じ検査を受けるわけではありません。
耳の診察所見などによって、CT、CTA、MRI、MRAなど適切な検査は変わります。
そのため、
「拍動性耳鳴り=MRIを受ければOK」
とは考えず、まず医療機関に症状を伝えて、必要な検査を医師と相談することをおすすめします。
特に、突然の難聴、強いめまい、顔や手足の麻痺・脱力など別の症状を伴う場合や、頭部外傷後に耳鳴りが起きた場合などは、早急な医療評価が必要になることがあります。
当時の自分と同じように不安になっている人へ
拍動性耳鳴りが起きた当時、私はネットでかなり検索しました。
でも、自分と同じような体験談がなかなか見つかりませんでした。
だからこそこの記事を書きました。
私の場合は、
2019年8月中旬:右耳で発症
↓
耳鼻科を2院受診:聴力・鼓膜に異常なし
↓
症状が続く
↓
脳神経外科を受診しMRI検査
↓
原因となる異常は指摘されず
↓
9月下旬:症状が消失
↓
2026年現在:一度も再発なし
という経過でした。
当時はいろいろな方法を試しましたが、結局何が原因で、なぜ治ったのかは分かりません。
だからこそ今伝えたいのは、
ネットだけで原因を決めつけないこと。
そして、
「自分も同じだから大丈夫」と体験談だけで判断しないこと。
です。
この記事も診断のためではなく、
「実際にこういう経過をたどった人もいる」
という一つの記録として読んでもらえればと思います。
約7年前、不安になりながら拍動性耳鳴りについて検索していた自分と同じような人に、この体験が少しでも役立てば幸いです。
参考にした情報
拍動性耳鳴りの医学的な説明や検査について、以下のガイドラインを参考にしています。
