私はこれまで、円形脱毛症を5回経験しています。
初めて発症したのは14歳のとき。
その後、
14歳 → 高校2年生 → 23歳 → 32歳 → 36歳
と、数年おきに円形脱毛症を繰り返してきました。
この記事を最初に書いた時点では4回目の円形脱毛症の途中でした。
その後、脱毛していた部分は完全に生えました。
「これでもう大丈夫かな」
と思っていたのですが、2025年に5回目の円形脱毛症が発症。
右側のおでこから少し奥に入ったあたりに、1か所だけ円形の脱毛ができました。
幸い、ここも現在は髪が生えてきています。
こうして振り返ると、私は治る→数年経つ→再発するという経過を繰り返しています。
なぜ定期的に発症するのか。
ストレスなのか、体質なのか。
20年以上付き合ってきた自分自身の経験と、現在分かっている円形脱毛症の情報を分けてまとめます。
※この記事は私個人の体験談です。円形脱毛症の症状や経過には個人差があります。脱毛がある場合は自己判断せず皮膚科などの医療機関に相談してください。
私が円形脱毛症を経験したのは合計5回
まず、これまでの発症歴をまとめます。
| 回数 | 年齢・時期 | 経過 |
|---|---|---|
| 1回目 | 14歳・中学生 | 発症後、発毛 |
| 2回目 | 高校2年生の夏 | 再発後、発毛 |
| 3回目 | 23歳・大学院1年 | 再発後、発毛 |
| 4回目 | 32歳・2021年8月 | 再発後、完全に発毛 |
| 5回目 | 36歳・2025年 | 右側のおでこより少し奥に1か所。現在は発毛 |
こうして並べてみると、結構な回数です。
ただ、私の場合はずっと脱毛しているわけではありません。
発症する→時間が経つと生えてくる→数年間普通に過ごす→また発症する
というパターンを繰り返しています。
現在は円形脱毛症で髪が抜けたままになっている場所はありません。
2025年に発症した部分についても髪が生えてきています。

1回目|14歳、中学生で初めて円形脱毛症になる
初めて円形脱毛症になったのは14歳の頃でした。
まだ中学生です。
当然、円形脱毛症についての知識なんてありません。
自分の頭に突然、髪の毛がない場所ができる。
当時はかなりショックでした。
思春期ですから、見た目も気になります。
「このまま生えてこなかったらどうしよう」
という不安もありました。
しかし、その後は髪が生えてきました。
この時点では、まさか大人になってからも何度も経験することになるとは思っていませんでした。
2回目|高校2年生の夏に再発
2回目は高校2年生の夏でした。
一度目から数年経っていたため、
「またか……」
という感じです。
一度経験しているとはいえ、髪が抜けるのはやはり嫌なものです。
ただ、今回も最終的には髪が生えてきました。
この頃から、
「自分は円形脱毛症になりやすい体質なのかもしれない」
と思うようになりました。
3回目|23歳、大学院1年で再び発症
3回目は23歳。
大学院1年生の頃です。
14歳から考えると、すでに約9年。
円形脱毛症との付き合いも長くなってきました。
そして今回も、その後は発毛しました。
ここまでくると、
発症する→生えてくる→数年後にまた発症する
という自分なりのパターンが見えてきます。
4回目|32歳、2021年8月に再発
4回目は2021年8月。
32歳のときです。
この記事を最初に公開した頃は、まさにこの4回目の円形脱毛症と付き合っている最中でした。
当時は経過を写真でも記録していました。



そのため、この記事の以前のバージョンでは「現在戦っている最中」と書いていました。
その後どうなったのかというと、
完全に髪が生えました。
脱毛していた場所も分からない状態まで戻りました。
5回目|2025年、36歳でまた発症
そして2025年。
再び円形脱毛症ができました。
これで5回目です。
場所は、右側のおでこから少し奥に入ったあたり。
今回は1か所だけでした。
これまで何度も経験しているとはいえ、
「またできたか……」
という気持ちにはなります。
ただ、2026年現在はこの部分にも髪が生えてきています。
20年以上の経過を振り返ると、少なくとも私の場合、
「治ったから二度と発症しない」というものではありませんでした。
これは、この記事を最初に書いた頃には分からなかったことです。
円形脱毛症はなぜ起こる?
昔の私は、
「ストレスで円形脱毛症になったのかな?」
と考えていました。
「円形脱毛症=ストレス」というイメージを持っている人も多いと思います。
しかし、現在の医学ではもう少し複雑に考えられています。
日本皮膚科学会の「円形脱毛症診療ガイドライン2024」では、円形脱毛症は、成長期にある毛包を主な標的とする自己免疫性疾患とされています。
つまり、本来身体を守る免疫の働きが毛包に向かい、炎症が起こることで髪が抜けると考えられています。
ストレスが原因じゃないの?
ここは、5回経験している私自身も非常に気になった部分です。
日本皮膚科学会は、精神的ストレスのあとに発症する人がいる一方で、多くの場合はストレスと直接関係なく発症すると説明しています。
ストレスは「原因」と断定できるものではなく、発症のきっかけ(誘因)の一つになり得るという位置づけです。
感染症、肉体的疲労などがきっかけと考えられる場合もありますが、実際には何がきっかけだったのか分からないケースも多いとされています。
これは自分の経験を振り返っても納得するところがあります。
2025年の発症時は大きな環境変化が重なっていた
5回目となった2025年を振り返ると、私生活・仕事ともに大きな変化がありました。
結婚、引っ越し、仕事の異動、新しい業種の担当。
人生の中でも比較的大きな環境変化が重なった年でした。
そのため、
「環境が大きく変わったことが関係していたのかな?」
と自分では考えたことがあります。
ただし、これはあくまで私の推測です。
2025年の環境変化やストレスが円形脱毛症を引き起こしたと確認されたわけではありません。
偶然同じ時期だった可能性もあります。
20年以上で5回発症している私でも、
「これをすると円形脱毛症になる」
という明確な法則は見つけられていません。
なぜ私は何度も再発するのか?
これについても、残念ながら答えは分かりません。
ただし、円形脱毛症そのものが再発することのある病気です。
日本皮膚科学会も、一生に一度だけ発症する人がいる一方で、何度も再発する場合があると説明しています。
また、発症しやすさには遺伝的な素因が関係している可能性があり、アトピー素因、甲状腺疾患、膠原病などとの関連も知られています。
私自身について、
「○○が原因だから5回発症した」
と特定することはできません。
これまでの経験から言えるのは、
私は数年単位で円形脱毛症を繰り返している
という事実だけです。
円形脱毛症はちゃんと生えてくる?
これも発症したときに一番不安になるところだと思います。
私の場合について言えば、これまで発症した場所は再び髪が生えてきています。
2021年に発症した4回目についても完全に生えました。
2025年の5回目についても、現在は発毛しています。
ただし、
「私が5回とも生えた=円形脱毛症なら必ず元通りになる」
という意味ではありません。
円形脱毛症には、頭部に1か所だけできる単発型だけでなく、多発型、全頭型、汎発型、蛇行型などがあり、病型や範囲によって経過も異なります。
だからこそ、自分の体験談だけで「放っておけば大丈夫」とは言えません。
円形脱毛症になったら皮膚科へ行くべき?
私は、一度きちんと診てもらうことをおすすめします。
小さな脱毛斑が自然に改善する人もいますが、日本皮膚科学会は、何度も再発する場合や、徐々に多発・拡大する場合には早めの受診を勧めています。
特に急速に頭部全体へ脱毛が広がる場合には、早期の治療が有効なケースもあるとされています。
私自身も5回経験しています。
そのため今後また発症した場合も、
「いつものことだから大丈夫」
と完全に決めつけるのではなく、状態を確認していこうと思っています。
治療方法についても、脱毛の範囲や年齢などによって選択肢が異なります。日本皮膚科学会ではステロイド外用、ステロイド局所注射、局所免疫療法など複数の治療法が示されています。
自己判断で特定の治療をするのではなく、皮膚科で状態に合った方法を相談することが大切です。
【2026年追記】5回経験した現在の状態
2026年現在、円形脱毛症で髪が抜けたままになっている場所はありません。
2021年に発症した4回目は完全に発毛。
2025年に発症した5回目も髪が生えてきています。
最初に発症した14歳から考えると、20年以上になります。
こうして振り返ってみると、
14歳 → 高校2年 → 23歳 → 32歳 → 36歳
と、本当に忘れた頃にやってきます。
正直、
「またいつかできるのかな」
という気持ちはあります。
でも、初めて発症した14歳の頃と今では受け止め方がかなり違います。
これまで5回経験し、私の場合はそのたびに髪が生えてきたという経験があるからです。
同時に、
「どうせ今回も生えるから大丈夫」
と決めつけるつもりもありません。
円形脱毛症について分かっていることも、昔とは変わってきています。
今後6回目が発症するのか。
それとも、もう発症しないのか。
それは分かりません。
もしまた発症したら、その経過もこの記事に追記していこうと思います。
20年以上付き合ってきて思うこと
初めて円形脱毛症になった14歳の頃は、
「このまま髪が生えてこなかったらどうしよう」
という不安が大きかったです。
それから20年以上。
私は5回円形脱毛症を経験しました。
そして5回目も現在、髪が生えてきています。
一方で、これだけ長く経験しても、
「私の円形脱毛症の原因はこれです」
とは言えません。
2025年のように大きな環境変化と重なったこともあります。
何も思い当たらないときもあります。
だから今は、
「ストレスをなくせば絶対に再発しない」
といった単純なものではないと考えています。
自分の身体に起きたことを記録する。
必要なら医療機関で診てもらう。
そして、また何か変化があれば記録を更新する。
これからもそのスタンスで円形脱毛症と付き合っていこうと思います。
この記事が、初めて円形脱毛症を見つけて不安になっている人や、
「一度治ったのに、またできてしまった」
と悩んでいる人にとって、一つの長期的な体験例になれば幸いです。
参考にした情報
